11. 外から届くようにする(Tailscale)¶
Tailscale は、許可した機械だけをつなぐ専用の内線網です。この章の土台は2026-08-27に実機で通っています。作業中、今つないでいる SSH は切れません。 新しい通信路を足すだけで、今の有線 LAN には触れません。
1. 誰のアカウントにするか¶
あなた、またはあなたの会社ご自身のアカウントで作ります。導入を手伝う人の網には入れません。機械の持ち主だけで運用を続けられ、手伝う人の他の機械を見せないためです。
2. 料金を選ぶ¶
無料と決めつけず、2つから選びます
用途は業務です。登録メールによって扱いが変わるため、説明を読んで選び、選択を記録します。
| 選択肢 | 登録メールと料金 | 判断材料 |
|---|---|---|
| 個人アカウント | 個人 Gmail など。Personal は無料ですが、規約上は非商用向け | 今すぐ始められますが、業務利用とのずれが残ります |
| 会社アカウント | 会社ドメイン。business 扱いのトライアル後、Standard は1ユーザー月 $8 | 業務用として扱いが明確です |
将来もログインできるアカウントを選びます。担当者の私物だけに依存させません。
3. Windows に入れる¶
https://tailscale.com/download/windows から Windows 版を入れます。選んだアカウントでログインし、接続状態にします。サーバの認証 URL をこのブラウザで開くため、Windows 側を先に行います。
4. Ubuntu サーバに入れる¶
Windows から SSH で入ったまま実行します。
curl -fsSL https://tailscale.com/install.sh | sh
sudo tailscale up
画面に出た https://login.tailscale.com/a/... を Windows のブラウザで開きます。先ほど選んだアカウントでログインし、「Connect」を押します。
tailscale ip -4 # ← 100.で始まるIPv4
tailscale status # ← 左端のサーバ名と、Windows PC
結果を2章の表に書きます。
5. サーバだけ鍵期限を無効にする¶
ブラウザで https://login.tailscale.com/admin/machines を開きます。tailscale status で確認したサーバ行の右端 … から「Disable key expiry」を選びます。「Expiry disabled」と出れば完了です。
期限を切るのはサーバだけです。手元の Windows PC には掛けません。サーバは既定の180日後に黙ってつながらなくなるのを防ぎます。持ち歩く PC は期限がある方が安全です。
6. 自動起動と別回線を試す¶
systemctl is-enabled tailscaled # ← enabled。最後のdを落とさない
tailscale と入力すると not-found になります。2026-08-27に実際に踏んだ誤りです。正しくは tailscaled です。
Windows PC の Wi-Fi を切り、スマホのテザリングへ替えます。その状態で PowerShell から実行します。
ssh <ユーザー名>@<Tailscale IP>
100で始まる IP へ入れれば、事務所の外から届く状態です。
✅ ここまで出来たら¶
別回線から SSH でき、tailscaled が enabled で、管理画面のサーバだけが Expiry disabled なら合格です。
詰まったら¶
| 症状 | まず見るところ |
|---|---|
tailscale ip -4 が空 |
認証 URL を開いて Connect したか |
not-found と出る |
tailscale ではなく tailscaled と入力したか |
| 別回線から入れない | Windows とサーバが同じアカウントの tailscale status にいるか |
| 半年後に突然止まるのが心配 | サーバ行だけ Expiry disabled か確認します |
次は 12. 出口を置く です。