導入編 — はじめに(読む順はここ)¶
この手順書を上から通すと、こうなります
スマホの Discord に、こう書くだけで仕事が返ってくる机が出来ます。
あなた このサーバのCPUとメモリとディスクを調べて、表にして教えて
右腕 承知しました。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| CPU | AMD Ryzen 5 7640HS(6コア12スレッド) |
| メモリ | 15Gi(うち空き 13Gi) |
| ディスク | 476G(使用 12G) |
24時間そこに居ます。あなたが寝ている間も止まりません。 書かせたものは Wiki に置かれ、原稿は Git に控えが残ります。
→ 1. これが終わると、何ができるか から読んでください。
誰のための手順書か¶
自分の手で、AI エージェント専用の小さなサーバを1台立ち上げたい方のためのものです。 Linux を触ったことが無くても通るように書いてあります。手元の PC は Windows を前提にしています。
書いた人がそばに居なくても、この1本で最後まで行けることを目標にしています。
読む順(全14章・3つの区切り)¶
一気に通す必要はありません。機械が届く前にできる章が2つあり、 10章まで行けば一区切りです。残りは別の日でも、別の場所からでもできます。
| いつ | 章 |
|---|---|
| ① 機械が届く前 | 4. 入口をつくる(Discord の Bot) / 5. USB インストーラをつくる |
| ② 機械が届いた日 | 6. 箱を建てる → 7. SSH → 8. Claude Code → 9. xangi |
| ★ 一区切り | ✅ 10. 第1関門 — Discord から話しかける |
| ③ 後日でよい | 11. 外から届く → 12. 出口(Wiki) → 13. 控え(Git) → 14. 合格判定と引き渡し |
🤝 各工程に「サポート役」を付けられます
4章〜9章の冒頭に、その工程まるごとをチャットAI(ChatGPT・Claude など)に渡すためのファイルを置いてあります。 作業を始める前にそれを渡しておくと、詰まった画面のスクリーンショットを貼るだけで、 どこで止まっているかを見てくれます。一人で進むための仕掛けです。
所要時間は書いていません
かかる時間は、慣れによって何倍も変わります。時間で追うと、遅れているように感じて雑になります。 各章の末尾にある「✅ ここまで出来たら」の印で進み具合を見てください。
先に 2. 先に埋める表 を開いて、手元に置いてください。 この手順書は、機械ごとに変わる値(ユーザー名・IP など)をすべてその1枚に集めてあります。 本文には決め打ちの値が出てきません。全体の順序は 3. 工程表 にあります。
詰まったときは 詰まったら(全部まとめ)。 通した記録は 📓 記録場 に書き足してください。
この手順書の約束¶
| # | 約束 | なぜ |
|---|---|---|
| 1 | 書いた人がいなくても通ります | そばに人がいる前提、電話で補う前提では書いていません |
| 2 | 機種と環境を決め打ちしません | 埋める値は 2章の表 1枚に集めてあります |
| 3 | 詰まる場所が先に書いてあります | 各章の末尾と 90章 に「詰まったら」があります |
| 4 | 価値が先、土台が後 | 何ができるようになるかを 1章 で見てから、手順に入ります |
| 5 | 通した人が書き足せます | 記録場 があります。詰まったことを書いてください。次の人が助かります |
実際に通した記録から起こしています
この手順書は机上の設計ではなく、ある導入案件で1台を実機で立ち上げた記録 (PC 調達 → Ubuntu → SSH → Claude Code → xangi → Discord Bot → Tailscale)を土台にしています。
ただし 12章(出口 Wiki)と13章(控え Git)は、まだ実機で通していません。 そのことは各章に明記してあります。通っていない手順を、通ったことにはしません。
どんな機械が要るか¶
特別なものは要りません。24時間つけっぱなしにできる小さな PC が1台あれば足ります。
| 要件 | 目安 | なぜ |
|---|---|---|
| 有線 LAN が挿せる | 1口あれば十分 | 24時間動かす機械は、有線のほうが確実に安定します |
| メモリ | 16GB あれば余裕 | 考えるのはクラウド側の AI なので、大きな性能は要りません |
| SSD | 256GB 以上 | 成果物とログの置き場です |
| 静かで、置き場所がある | — | 鍵のかかる部屋か、人目のある場所に置きます(6章で理由を書きます) |
この手順書を書くときに想定した機械は GMKtec NucBox M6 Ultra(AMD Ryzen 5 7640HS・16GB DDR5・ 512GB SSD・有線 2.5GbE が2口・79,999円)です。同等のミニPC なら、どれでも同じように通ります。
ノートPC でも建てられますが、蓋を閉じても眠らないようにする設定が別に要ります。 この手順書はミニPC を前提にしているので、その章はありません。
🔴 3つだけ、機種によって違います(現物で確かめてください)
推測で書かないと決めたので、そこは候補を並べて、確かめる手順にしてあります。
| 何が機種で違うか | どこで確かめるか | |
|---|---|---|
| 1 | BIOS(起動前の設定画面)の入り方が Delete か F7 か |
6章 |
| 2 | 最初から入っている OS が何か | 6章 |
| 3 | 停電のあと、自動で電源が入るか(BIOS に項目があるか) | 6章 |
この手順書が扱う範囲 —— 採用と研修は分けています¶
| 何を | 終点 | ||
|---|---|---|---|
| 採用編 | 機器のセットアップ。箱を建て、入口・出口・控えを置く | Discord から右腕に話しかけられるところまで | 🔴 これがこの手順書 |
| 研修編 | 右腕の育て方。実際の仕事を渡す。丸投げ→スキル→システム化 | 右腕が実際の仕事を1つ片づける | ⚪ 別に作ります |
スターターキットの4つで言うと、こう割れます。
| 採用編で建てる | 1 仕事の道具 | 入口 Discord / 出口 Wiki / 控え Git |
| 採用編で建てる | 4 置き場所 | 24時間動く箱 |
| 研修編の話 | 2 仕事の型 | ワークフロー・役割分担・手順書・チェックリスト |
| 研修編の話 | 3 台帳 |
2つは仕事の質が違うので、1本に混ぜません
Discord で話せるようになるまでと、右腕が仕事を1つ片づけるまででは、仕事の質が変わります。 前者は機器のセットアップ=採用。後者は右腕の育て方=研修です。
採用は「技術か、仕事か」で線を引いています。機械・回線・アカウント・道具立てまでが採用。 そこにどんな仕事を、どういう順番で渡すかは、研修の話になります。
この手順書で決めていること¶
議論の余地はありますが、この手順書では次の形で書いています。変えて構いません。
| 決めていること | 変える場合 | |
|---|---|---|
| 入口 | Discord を推奨。スマホから呼べて、案件ごとに部屋を分けられて、無料だからです | Slack・ChatWork でも同じことができます。Bot の作り方だけ変わります |
| 道具 | xangi(Discord と AI をつなぐ配管) | 固定ではありません。同種の道具に置き換えられます |
| 控え | 構造(Wiki の作り・設定・手順書)は GitHub のプライベートリポジトリ | コンテンツ(成果物・日々のデータ)は、すでに使っているストレージでも構いません |