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仕事の型 ― 4つで足りるのか

我々が使っている4つの型を、実物の粒度で説明します。
そして、この4つが正しいという証拠は、まだありません。

なぜ型が要るのか

型は、人のためだけの道具ではありません

「手順書を整えましょう」という話だと思われがちですが、狙いが違います。 我々の4つの型は、右腕(AI)の苦手を、1つずつふさぐ形で並んでいます。

右腕が苦手なこと それをふさぐ型 流れを知らない 自分で検収できない 会社のやり方を知らない 「無い」を確かめられない ワークフロー 役割分担 手順書 チェックリスト

オレンジの2つが、人が必ず関わる型です。右腕だけでは閉じません。

仮説 この対応づけは我々の設計意図であって、研究で確かめられたものではありません。

4つの型

1つずつ、実物の粒度で

① ワークフロー ― 仕事の流れ

何を書くか起点(何が起きたら始まるか)/終点(何をもって終わりか)/前後に誰がいるか
書けたと言える条件起点と終点が1文で言える。前後に誰がいるかが書いてある
ふさぐ苦手右腕は、どこから始めてどこで終わるのかを知りません
よくある失敗終点が言えない。言えないなら、それは仕事の切り方が大きすぎるしるしです

② 役割分担 ― 人がやることと、任せてよいことの線

何を書くか工程ごとに、誰がやるか。とくに「人が必ず見る箇所」を名指しで
書けたと言える条件人が必ず見る箇所が、名指しされている
ふさぐ苦手🔴 右腕は自分の答えが正しいかを判定できません。だから検収の場所を人が持ちます
よくある失敗🔴 右腕に書かせると、人の出番が少なめに書かれます。ここだけは必ず人が読み直してください

4つのうち、いちばん効くのはこれです

手順書が多少雑でも事故りません。役割分担が抜けていると事故ります。
任せた仕事が事故るのは、人が見るべきところを人が見なかったときだからです。

この型に必ず入れる4項目を、我々は固定しています。

人が必ず持つもの理由
戻せない操作(消す・支払う・公開する)やり直せません
相手に届いてしまうもの(送信そのもの)文面を作らせるのは構いません。送るのは人
🔴 「無い」ことの確認(該当なしの判定)右腕は原理的にこれができません
お金と身元に関わる判断金額の決定・契約・本人確認

③ 手順書 ― 実際の手の動かし方

何を書くかこの会社では、どうやるのか。一般論ではなく、自分の職場のやり方
書けたと言える条件書いた人がいなくても、読んだ人が同じ結果に着ける
ふさぐ苦手右腕はあなたの会社のやり方を知りません。教えないと、ありがちな正解を返します
よくある失敗長すぎる。長い手順書は読まれません。1枚に収めてください

④ チェックリスト ― 出来たかどうかの判定

何を書くか完了の条件を、○×が付く形で。そのまま次の工程への申し送りになる形で
書けたと言える条件○×が付く。曖昧な項目が無い
ふさぐ苦手🔴 「漏れはありませんでした」は証拠になりません。人が○×を付けられる形に落とします
よくある失敗付けた率だけを見る。見るべきは、次の工程がそれを実際に開いた率です

この型だけ、役割が2つあります

完了の判定であると同時に、前の工程から次の工程への申し送り票を兼ねます。
学術 引き継ぎの様式を定めた研究では、医療過誤が23%減ったという結果があります。
仮説 ただし「兼用させる」という設計自体は、我々の工夫で、検証されていません。

書き方

型は、いつ、誰が書くのか

1回目には、書きません

ふつうの標準化は「まず手順書を整備する」から始まります。我々は逆です。

回数やること
1回目型は作りません。そのまま頼んで、やり取りしながら通します
2回目「さっきと同じことをやる」と気づいた瞬間が合図。1回目のやり取りから型を起こします
3回目以降型を使い、合わなかったところだけ直します
散らばった記録が、整列して1枚の型になる
散らばった日々の記録が、あとから整理されて4つの区画を持つ1枚になります

1回目に書かないのは、何が要るかが1回目には分からないからです。 1回通してみて初めて、どこで迷ったか・どこで人が判断したかが見えます。

そして、自分では書きません

1回目のやり取りを右腕に見せて、書かせます

人が型を書こうとすると、まず手が止まります。「うまく書こう」としてしまうからです。
右腕には、さっきのやり取りが残っています。 「いまのやり取りから、4つを起こして」と頼めば出ます。
人の仕事は、出てきたものを読んで直すことです。書くことではありません。

ただし、出てきたものを人が必ず確かめる場所が1つあります。② 役割分担です。 右腕は、自分で判断できることを多めに書く傾向があるからです。

型は、古くなります

学術 「書かれた手順」と「実際の行動」がずれるのは、構造的に起きることで、消せません。 我々は消そうとせず、ずれを測り続けることにしました。

測るもの型の古び方 — 3か月経った型で1件通し、現実と食い違った項目の割合を数える
ゼロにはなりません理論がそう予言しています。「何%までなら生きている型と言えるか」を自分の事業で決めます

正直に

この型について、答えられないこと

#答えられないことなぜ
1🔴 「4つ」で本当に足りるのか我々の発明です。この4分類の妥当性を確かめた研究はありません。分類しづらい仕事を無理に押し込むほど、見た目だけ整います
2型を先に作らない、という順序が正しいのか理論とは向きが合いますが、この設計そのものを試した研究はありません
32件目以降が、その型どおりに回るのか1件を通した記録は、その1件の条件を写しただけかもしれません
4チェックリストを申し送りに兼用することの効果事故が減ることまでは言えます。成果が上がるとは主張しません

今回の調査で分かった、直す方向

我々の型は文章で書かれています。そのため、 「書かれた手順」と「実際の行動」のズレを機械で測る技術に、掛けられません。
型の一部だけでも機械の読める形にすれば、最大の弱点に機械で答えられます。 これは、今回の検証で見つけた宿題です。

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